川沿いのレストランにて
朝です!
張り切って、5時過ぎには目がさめてしまった(というかムスリムの礼拝の呼びかけの音?におこされた)ので、
レストランから、朝日をみました。
宿泊についている、あさごはん。
今日は、選べるあさごはんで、パンケーキ(バナナ入り)を選びました。
もっちりしたかんじ。甘さはひかえめで、チョコソースをつけてたべます。
ジュースはパイナップル。果物が自然な甘さでとてもおいしいです。
ホットコーヒーと、ホットティーは飲み放題です。
食事しながら、こんな風にドウドウと流れるホボロク川を眺められます。
すごい水量です。
そして、熱帯雨林の川なのに、透明。
(その後大雨の後は、茶色く濁っていました)
反対側は茂み。
となれば、いるでしょなこの方たち・笑
視線の先はレストランです。
じぃと様子をうかがっています。
あんまり成功していませんでした。
ロングテール・マカク。
ホテルの敷地内でもどこでも見ました。
滞在中、追い払うために、大きな空砲の音がどこからともなく響いていました。
タパヌリオランウータン発見!を知らせるフライヤーが食堂わきにありました。
SOCPと提携してる宿なのであったのだと思います。
今回訪問した中で、唯一タパヌリオランウータンの文字をみた場所です。
昨日とまった宿のレセプションで、スタッフと少し話をしたとき、”新種のオランウータンが発見されましたよね”
と話しても”えー?そうなの?で、それはなんのことかな?”とまったくピンと来ていない様子でした。
というか、オランウータンがスマトラオランウータンと、ボルネオオランウータンの2種だったことも知らないという様子でした。
きっと、地元としてはそんな感じなのかなーと少し思いました。
(日本で、ニホンザルの生息地を正確にいえる人のほうが特別なような、感じで)
ゴムプランテーションとご対面
朝ごはんを食べたら、部屋にもどり、身支度です!
今回の登山用に買った速乾性のウエアと、登山パンツ、リュックとカメラバック、登山靴に身をつつみいざ。
レストランで、ガイドのババと落ち合い、山へむかいます。
どこからいくのかなーと思ったら、レストラン脇の小道から進みます。
そこが、グヌンルセル国立の入口につながる一つらしいです。
しばらく行くと、こんな木がたくさん。
自然林ではありません。まばらな細い気が林立しています。
ババ『ゴムの木!』
このあたりは、ゴムプランテーション(現役)です。
表皮をうすくらせんに削って、樹液をにじみださせます。
白い!
これは今朝採取をはじめたところのゴム樹液なんだそう。
自然にぽたぽたおちてくるのを、この器(ヤシの殻みたいなの)にうけてます。
朝からだから半日たたずこれくらいはたまるのだそう。
うまくたまるもんだ。
作業中の方にも出会いました。
今まさに、表皮をカットしているところ。
写真撮っていいですかー?
どうぞーということで、一枚。
大自然、熱帯雨林へ行くぞー!な気持の中、ひょいひょいとゴム農園で働く方のあまりに日常な姿を見るのはエエエな気持もありましたが、これもとてもリアルな現実です。
お互いが普通にそこにあるを実感できるのは、訪問してならではです。
今は液体ですけど、ほっておくと固体↑(さわってみました、リアルラテックスでした)になり、
しばらくすると黒ーくなるそうです。
国立公園の手前に、ゴムプランテーションが広がっている、というのがちょっとびっくり。
ゴムプランテーションの開発は、かなり古くからあるようで、おそらく国立公園になる前からあったのではないでしょうか。
今このあたりの農地は、ゴムプランテーションとアブラヤシプランテーション=25:75くらいの割合なんだそう。
ゴムプランテーションがここ近年、どんどんアブラヤシプランテーションに転地されてその割合なのだそうで、
その前は、ほぼほぼゴムプランテーションだったそうです。
タイヤとかの元がここから来ていた(来ている)のですね。
まじかもまじかで、ゴムプランテーションを感じることができます。
シュガーパームツリーに出会う
ゴム農園の間にこんなものが積んでありました。
カットされた木材のようなもの。
『サトウヤシ(シュガーパームツリー)』なんだそうです。
大切な植物だとのこと。
樹液から砂糖を、実?からだったかな即席のパームツリーワインを、皮は住居の屋根ふきに使うとのことでした。
わっさーとしげっているのが、サトウヤシ。
パームツリーワイン、時間あればぜひ味わってもらうのにーと言われました。
地元では好まれるものなのかな?
朝しこんで、夕方にはできると言っていました。
サトウヤシ農園も近隣にあるようでした。
ここが、スマトラの森
さて、そこからさらに15分くらいのぼっていくと(そう!出発直後からもう登山なのです)、何やら看板がありました。
ひょいっと、その敷居を越えました。
越えて、歩いているとなんだか先ほどまでと様子が違います。
急に静かになったような…。
樹種が増えて、入り乱れている感じ。
足元に落ちている葉っぱ、粘土質な地面…。
森だ。
『ババ、もう国立公園にはいったの?』
『入ったよー。ここはもう熱帯雨林だよ』
森だ…。
ここは、スマトラの森なんだ…。
ようやく、ようやく、スマトラの森に触れることができました。
この手で、感じる事ができました。
ここがスマトラの森。
アキさんが。
ネオさんが。
その父であるバランが、母のプーリーが生まれたスマトラの森。
アキさん、あなたはここから来たんだね。
この土地から、この場所から、この森から。
じーーっと、じーーっと地面に手をついて、スマトラの森を触って、感じていました。
こうして、この手でこの場所を感じるために、ここに来たんだー、よかったーー!!と感激でいっぱいになり、
じんわーーーと涙がでてきました。
おお、よかったなお前とでもいうように、ババはぽんぽんと私の肩をたたき、
まあ、落ち着け、まあ水でも飲んで元気だせと、いきなり休憩タイムになりました・笑
いやーー、うれしかった。
ほんと、目的の半分以上は達成した気持ちでした。
ここで帰っても悔いはない(早い・笑)ほどの、じんわりした喜びがありました。
森にはいるなり、ガバと地面に両手をついて、うれしいーーと涙する私をみて、ガイドはさぞかし
心の中で”えええ、お前、感動するの早いよ!”と思ったことでしょう・笑
”オランウータンまだやん。地面でいいの?それでいいの?”と。
変な奴ガイドすることになったなー、でもこいつ、ちょろそうだなーと思ったことでしょう・笑
フフフ、安心するのは早いわ。
この後、オランウータンの前から離れない私と、ババとの間で目に見えない駆け引きが繰り広げられるとは
このとき、ババは思っていないでしょう。フフフ。